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2013 年度 実績報告書

生物的・非生物的ストレスと病害抵抗性のクロストークに関わるタンパク質因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 23780038
研究機関東北大学

研究代表者

安藤 杉尋  東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10442831)

キーワード抵抗性タンパク質 / 病害応答 / 環境応答
研究概要

本研究は、キュウリモザイクウイルス抵抗性タンパク質RCY1と相互作用する因子を探索し、その機能解析から生物的/非生物的ストレスのクロストークについて新たな知見を得ることを目的に行った。まず、Blue-native PAGEによるRCY1タンパク質複合体の検出を行ったところ、150~200kDaのRCY1タンパク質複合体の存在が示唆された。さらに、免疫共沈によるRCY1相互作用因子の探索及びLC-MS/MSによるアミノ酸配列解析からDEAD-like helicase, RNA-metabolising metallo-beta-lactamase, Lipoxygenase と相同性のあるタンパク質が候補として検出されたが、酵母Two-hybrid法(Y2H)などの解析からRCY1の相互作用因子ではないことが判明した(最終年度)。
一方、Y2Hによる相互作用因子の探索からRCY1のCC-NBドメインと相互作用する候補因子として、WRKY70が単離された。そこで、Nicotiana benthamianaの一過的発現系を利用した免疫沈降によりRCY1-WRKY70相互作用の確認を行った結果、全長RCY1タンパク質とWRKY70の相互作用は認められないが、CC-NBドメインのみを用いた場合では相互作用が確認された。また、WRKY70の発現は抵抗性応答時に誘導され、wrky70欠損変異体では防御関連遺伝子PR1の発現減少に伴い、ウイルス増殖量が増加することが明らかとなった。以上により、特定の条件下においてRCY1とWRKY70が結合することで抵抗性シグナルが制御される可能性が示唆された。WRKY70は病害応答のみならず、乾燥ストレス等の非生物的ストレスにも重要な機能を持つことから、生物的/非生物的ストレスのクロストークのキーとなる可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] WRKY70 interacting with RCY1 disease resistance protein is required for resistance to Cucumber mosaic virus in Arabidopsis thaliana2014

    • 著者名/発表者名
      Sugihiro Ando, Atsuya Obinata, Hideki Takahashi
    • 雑誌名

      Physiological and Molecular Plant Pathology

      巻: 85 ページ: 8-14

    • DOI

      10.1016/j.pmpp.2013.11.001

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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