研究課題
若手研究(B)
極限的な乾燥耐性能力を持つネムリユスリカ幼虫は乾燥しも死なない。再水和後に蘇生し、普通に発生し続ける。その乾燥耐性の分子機構を解明するために、蘇生過程の遺伝子発現を調べた。蘇生直後は抗酸化因子などのストレス関連遺伝子がまだ確認できたが、徐々に代謝が再開し、24時間後にDNAなどの修復が見られた。DNAの修復が影響する細胞周期のシンクロが認められなかった。一方、酸化ストレスにより、乾燥ストレス関連の遺伝子発現を誘導できるので、活性酸素が乾燥耐性の重要な引き金であると考えられる。ネムリユスリカの培養細胞で行った酸化ストレス応答の転写因子Cnc-Cを標的としたRNAi実験の結果はその仮説を裏付ける。
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