糸状菌において、O-結合型糖鎖付加タンパク質は菌糸伸長や分生子形成といった形態形成や分化に重要な役割をもっている。本研究ではモデル糸状菌Aspergillus nidulansにおいて、Mid2-like protein(MidB)がO-結合型糖鎖付加タンパク質であることを同定し、細胞壁ストレス耐性に関与することを明らかにした。MidB は細胞表層および隔壁に局在しており、cell wall integrity(CWI)経路のストレスセンサーとして機能する可能性が示唆された。しかし、MidB は CWI 経路の下流経路の活性化に必須ではなかった。
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