研究課題
若手研究(B)
本研究は、アメリカ西部乾燥地に侵入した中国原産の外来種・タマリスクが、在来種をほとんど駆逐するなど、自生地とまったく異なる生態的挙動を示すことに着目し、この生理的要因を、適合溶質という多様なストレス耐性獲得に必須な物質の蓄積能から明らかにしようとするものである。自生地のタマリスク生育環境は、導入地アメリカと比較して、表層土壌中のNa濃度が約10-100倍であったが、植物体中のNa濃度は同程度であった。高土壌Na環境での生育に必要不可欠な葉内のNa濃度維持に、塩腺からの過剰なNa排出が重要であるととともに、葉内の浸透調整にアミノ酸の一種であるプロリンが寄与していることが明らかになった。
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