研究課題
若手研究(B)
絶滅危惧II類種に指定され、日本固有種でもあるハナノキにおける斑点性病害の被害状況を把握するために、自生地の長野県を中心に5県9カ所にて調査を行った。その結果、すべての調査地で幼苗から成木のいずれのステージでも被害が観察された。罹病葉から分離された糸状菌は、Phyllosticta minimaと同定され、国内初記録の菌種となった。本菌による病原性の確認を行ったところ、分生子懸濁液による接種試験で病徴が再現され、病原性が確認された。本菌によるハナノキの病害を褐色円斑病(英名:Leaf spot)とすることが提案された。本菌に特異的なプライマーが作製され、迅速で的確な診断が可能となった。
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Studies in Mycology
巻: 76 ページ: 1-29