スギMuka14遺伝子のプロモーターのメチル化の程度を調べる事によって、遺伝子発現とメチル化の関連性を調べた。その結果、Muka14遺伝子の翻訳開始点上流約1kbを境に、上流域ではCpG配列がメチル化され、下流域ではメチル化されていない事が明らかになった。Muka14遺伝子の雄花特異的な発現には翻訳開始点上流1kbまでの領域が必要であり、今回明らかになった非メチル化CpGの分布域と重なる。今回の我々の結果は、プロモーター領域のメチル化の程度を指標にして、目的遺伝子の発現調節に必須な領域を推定し、組換え体作出に利用するためのプロモーター単離を効率化できる可能性を示唆している。
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