アカエゾマツバークを硬化促進剤として添加することで、従来よりも低い熱圧温度で接着可能なフェノール樹脂接着剤(PF)の開発を試みた。種々の方法でPFを合成し、バークを添加することで硬化が促進されるかどうかを調べた。硬化が促進されたPFを用いて接着試験を行った結果、いずれもバーク添加によって接着強さが増加した。ある配合で合成したPFは、熱圧温度が100℃でもバーク添加によって接着強さが増加し、良好な接着性能を示したが、他は100℃ではバーク添加の効果は認められなかった。これらのPFはメチレン結合数に違いが認められた。
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