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2012 年度 実績報告書

エビ類のサイナス腺に存在する成熟促進ホルモンの単離

研究課題

研究課題/領域番号 23780204
研究機関神奈川大学

研究代表者

大平 剛  神奈川大学, 理学部, 准教授 (10361809)

キーワードクルマエビ / スジエビ / 成熟 / サイナス腺 / ホルモン
研究概要

昨年度、逆相のHPLCを用いて、成熟期にサイナス腺中の貯蔵量が増える分子(成熟促進ホルモン候補分子)を精製した。精製産物を未成熟なクルマエビの卵巣培養系に添加したが、この産物にはビテロジェニン遺伝子の発現を促進する活性(成熟促進活性)は観察されなかった。未成熟な卵巣には成熟促進ホルモンに対する感受性がない可能性が考えられたので、今年度は天然で成熟したクルマエビの卵巣培養系に精製産物を添加してみた。しかし、精製産物には成熟促進活性は観察されなかった。今後、in vivoの注射実験により、精製産物の成熟促進活性を調べてみる予定である。
昨年度、スジエビのサイナス腺から卵黄形成抑制ホルモンを精製した。今年度は精製した卵黄形成抑制ホルモンの生物活性を注射実験により調べたが、ビテロジェニン遺伝子の発現を抑制する活性は観察できなかった。これはスジエビの成熟ステージを揃えることができなかったためと考えられる。今後、RNAiによる卵黄形成抑制ホルモン遺伝子のノックダウンを行うことで、スジエビの成熟を促進できるかどうかを調べる予定である。
クルマエビ科のヨシエビでは脱皮抑制ホルモン様分子に成熟促進活性があることが報告されている。そこで、昨年度はクルマエビの脱皮抑制ホルモンと脱皮抑制ホルモン様分子の組換え体を大腸菌発現系を用いて調製した。今年度はそれらを未成熟なクルマエビの卵巣培養系に添加したが、これらの分子には成熟促進活性は観察されなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The effects of sinus gland peptides in ex vivo vitellogenin gene expression in the ovaries of the kuruma prawn, Marsupenaeus japonicus.2013

    • 著者名/発表者名
      N. Tsutsui, A. Nagakura, C. Nagai, T. Ohira, H. Nagasawa
    • 雑誌名

      Fisheries Science

      巻: 79 ページ: 33-38

    • DOI

      10.1007/s12562-012-0566-5

    • 査読あり
  • [学会発表] クルマエビの成熟制御因子の探索2012

    • 著者名/発表者名
      福島翠、星野遼、朝比奈潔、 水藤勝喜、大平剛
    • 学会等名
      平成24年度日本水産学会秋季大会
    • 発表場所
      水産大学校
    • 年月日
      20120914-20120917

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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