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2012 年度 実績報告書

海洋無脊椎動物を宿主とした共生微生物の生育誘引物質の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23780210
研究機関東京大学

研究代表者

高田 健太郎  東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (90455353)

キーワード海洋天然物 / 共生微生物 / 構造解析
研究概要

環境中のバクテリアの多くは難培養性であると考えられているが、特に海洋生物に共生するバクテリアは培養が困難である。海綿動物の生体内には数多くのバクテリアが共生しているが、実際に、カイメン由来の天然物を生産するバクテリアの培養成功例はほとんどない。これは、生体内の微生物が、同種および異種間で様々なシグナル物質を放出、受容しており、この共生関係を実験室では完全に再現できないことに起因していると考えられる。本研究ではそれら共生関係の一端を解明すべく、微生物間の生育誘引物質の探索を目的とした。
1.共生バクテリア間の生育促進物質に関する研究
2011年度の研究成果によって得られた、クロイソカイメン中の生育を促進する共生バクテリアのペアを用い、シグナルを放出していると考えられる株の培養液から、LC-MSを用いたメタボロミクス、および活性試験を指標に、各種クロマトグラフィーを用いて活性物質の単離を試みている。
2.海洋放線菌からの環状ペプチドの構造と機能に関する研究
関連研究で得られた環状ペプチドの化学構造の決定の過程で、この化合物が複数の株によって生産されていることを見出し、さらなる予備実験から、ある種の放線菌の生育に影響を与えている可能性が示された。そこでまず、NMRやMSなどの各種機器分析の解析および化学分解を組み合わせることで化学構造を決定した。現在、この環状ペプチドが持つ機能の詳細を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 海洋放線菌Streptomyces sp.由来の新規ペプチドの単離と構造決定

    • 著者名/発表者名
      二宮章洋、高田健太郎、岡田茂、松永茂樹、能木裕一
    • 学会等名
      日本水産学会
    • 発表場所
      東京海洋大学(東京都)

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公開日: 2014-07-24  

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