食品循環資源を原料とする飼料の流通システム構築に際して課題となる、需給接合および調整の方途について、既存飼料との関係に注目しながら、事例調査に基づき解明を試みた。排出量および需要量が比較的大きい主体においては問題として顕在化してはいないが、中小規模のそれにおいては、量的変動の緩和措置が不可欠であり、その手段として需用者側での多様な食品循環資源または自給飼料の確保、一時的な需給バランスの変動を調整するための調整・保管機能など、現在の政策において推進されている情報提供、廃棄物運搬に関わる規制緩和などでは克服できない課題が明らかとなった。
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