国内各地において,荒廃する人工林が増え,森林の多面的機能が失われる可能性が指摘されている。こうした荒廃人工林は,とりわけ,過疎化が進む地域において観察される。これまでのところ国が行う施策は、残念ながら零細な森林所有者に対しては十分な成果をあげてはいない。そこで,本研究は人付き合いなど人々が有する社会的なつながりが、過疎地域における人工林に与える影響を与えていると考え,その関係性を明らかにした。同時に、人工林の管理という課題に対し、過疎地域の社会的なつながりのあり方が,現在どうなっているのかを明らかにした。
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