研究課題/領域番号 |
23780234
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
西 和盛 佐賀大学, 農学部, 特任助教 (40444781)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | フードシステム / 茶業研究 / 消費者行動 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本国内に広く存在する茶産地における地域的な特徴・課題について、生産・加工・流通・消費の側面から明らかにし、各産地に適合的な茶業のあり方を提案することである。具体的には、第一に、日本国内における主要茶産地を対象として生産から販売までの特徴および課題について、文献研究・統計的分析・実証的分析によって明らかにすることであり、第二に、都市住民や海外の消費者の消費動向を明らかにした後に、各茶産地の特徴や課題に基づいた生産計画・販売戦略の提言を行うことである。 23年度の計画は、文献整理、国内調査、海外調査、成果発表としていた。以下に、その実績を示す。まず、茶業経営の現代的位置づけを把握するために,既往研究の整理を行った。具体的には、茶業経営、産地戦略論、消費論、販売戦略論、統計分析に関しての文献、著作物をレビューし、本研究の位置づけをより明確にした。さらに、静岡県、福岡県、鹿児島県等で、行政、茶の生産者や茶工場、茶商などの流通業者、茶生産に参入した企業等へ聞き取り調査を行った。これによって、茶の生産・加工・流通に関する地域ごとの特徴や課題を整理した。また、韓国でも現地調査を行い、海外の動向に関する知見も得た。これらの成果について、11月にインドネシアで開催されたThe International Society for Southeast Asian Agricultural Sciences(ISSAAS(東南アジア農学会))において報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
23年度の当初計画の大きな枠組みとして、文献整理、国内調査、海外調査、成果発表としていた。調査地や対象について、多少の変更はあったものの概ね予定通りに進捗しているため。
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今後の研究の推進方策 |
23年度は、主に、茶業をとりまく中でも「生産」「加工」「流通」にポイントを絞っていたため、「消費」にかかわる調査・研究が十分とはいえない。今後は、小売業者への聞き取り調査、消費者へのアンケート調査を通じて、その実態を明らかにし、23年度の成果と合わせて、各産地に適合的な茶業のあり方を提案する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度に繰り越した研究費が生じたのは、23年度に予定していた米国、カナダへの現地調査が行われなかったためである。これを速やかに実施したうえで、所期の計画通り、聞き取り調査やアンケート調査を実施していく。
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