本研究は、開発途上国のひとつであるカンボジアの、特に貧困問題が深刻な農村部における子供の健康・栄養状態および成長の決定因を明らかにすることが目的であった。そのために、特に「村落の特性とその差異」と「家計レベルおよび広範レベルでのショック」、および「インフォーマルなリスク・プーリング制度」に着目し、それらが子供の健康・栄養状態(成長)に与える影響・効果を、実証分析により明らかにした。なお、分析研究に必要な情報・データは、自らカンボジア農村(12ヵ村)において家計聞き取り調査を実施することで収集した。
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