有機汚濁による無酸素化などの水環境劣化を抱える閉鎖性水域の環境修復に直接貢献することを目指し,LED光照射による水環境改善技術の開発を行った.本研究では,実験水槽内での水中LED灯を用いた照射実験を通じて,青色波長と赤色波長の混合波長光に対する藻類の光合成活性化とDO生産量の関係性に関する基礎的事項を検討した.その結果,両者の混合割合によって光合成の活性化が異なり,DOの生産量や藻類の発生量に大きな違いが見られた.短期的なDO環境の改善効果を発揮させるためにはR/B比が1/4程度で照射し,その後R/B比を2程度にすることでLEDによる富栄養化を回避することができることが示された.
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