平成25年度は、前年度に得られた成果を広域展開する前段階として、合成開口レーダデータから推定した移植日の精度を検証するために、現地で農家へのアンケートを行い、その結果を用いて検証を行った。その結果、対象地域で利用可能であった合成開口レーダでは、データ取得日の間隔が広いため、高精度に移植日を推定出来ないことが分かった。このことが原因で、対象地域での広域収量推定の精度は低くなることが予想出来た。そこで、合成開口レーダデータが高頻度で取得されている地域を対象として、合成開口レーダと作物成長モデルを用いた広域収量推定の精度検証を行った。その結果、合成開口レーダデータから移植日を正しく推定出来ている場所では、概ね精度よく収量推定が行われていることを確認した。 さらに、無人空撮機器を用いた圃場規模での生育評価についても、開発した手法を用いた場合、概ね良好な結果が得られることを確認した。
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