研究概要 |
IBD症例犬の腸粘膜のバリア機能について、細胞接着因子であるタイトジャンクションとアドヘレンスジャンクション(AJ)の腸粘膜病変局所での発現パターンを評価し、AJタンパク質であるE-カドヘリンがIBD症例犬の十二指腸粘膜で発現低下していることを明らかにした。一方、腸粘膜バリア機能の低下の背景として、IL-17をはじめとするヘルパーT細胞サイトカイン(IL-17, IL-4, IFN-gamma, IL-10)の遺伝子発現を解析した結果、IBD症例犬の十二指腸での発現量は、健常犬での発現量と有意な差が認められなかった。
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