Perfusion CTは,ヒトの脳梗塞の急性期診断のために開発された,血流測定法である.本研究では動物の脳における各種条件設定が解析値に与える影響を調べた. 全ての解析条件において血流マップは脳の解剖構造を反映していた.しかし解析アルゴリズムおよびスライス厚の違いにより視覚的に解像度の違いが認識された.ノイズ除去処理による血流値も比較したが,いずれの条件間にも有意差は認められなかった.異なる条件により視覚的な違いおよび解析値に有意差が生じる場合がある.そのため,同一の条件を用いて解析する必要がある.また,イヌではヒトより薄い解析スライス厚(4 mm)を用いることが望ましいと考えられた.
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