研究課題
若手研究(B)
芳香族化合物は医薬、農薬の基本骨格であるだけでなく、そのオリゴマーやポリマーは近年、材料科学分野で実用化されているため、有用な前駆体となる高度に官能基化された芳香族化合物類の高効率的な合成法の開発は重要な研究課題である。今回申請者はまず、チオフェン類とヨウ素反応剤から生成するヨードニウム塩の反応性を利用した、3位置換チオフェン類の位置選択的なビアリールカップリング反応を応用し、有用光素子であるMK-2の簡便合成に成功した。さらにその他の芳香族化合物としてフェノール類の酸化的カップリング反応を検討し、ディスコティック材料の重要な中間体であるヘキサヒドロトリフェニレン(HHTP)の簡便合成法の開発に成功した。
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