研究課題
平成23年度に調製した不均一系カルボラン架橋型触媒を用いて、平成25年度は生合成類似型多重環化反応について反応性を確認した。反応基質の合成に多くの時間を費やす結果となったが、当初の予定どおりに、基質合成を達成し、調製した不均一系カルボラン架橋型触媒が、速度論的な1,3-ジエン型タンデム環化反応に利用できることを確認した。この実験結果により、本触媒が藻類成長促進因子サルーシンの蛍光標識体合成に活用できることを確信した。この一年を通して得られた成果は、複雑な生理活性化合物を標識化するうえで、その足がかりとなるエキソ二重結合を導入する全く新しい方法論の具体的な実例である。今後、ケミカルバイオロジーの分野が飛躍的に進歩するためには、こういった成果の集積が重要になると考えられる.
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Journal of Enzyme Inhibition and Medicinal Chemistry
巻: 29 ページ: 1-8
10.3109/14756366.2013.777717
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