ヘパラナーゼはヘパラン硫酸を特異的に分解するエンドグリコシダーゼの一つで、ガンの転移や浸潤に関与することが知られている。本研究では、ヘパラナーゼの立体構造を明らかにすることを目的として研究を開始した。 大腸菌やカイコ等を用いて様々な発現系を検討し、目的のタンパク質を1Lの培養液から約5mgの可溶性画分として得ることに成功した。得られた組換えタンパク質を用いて抗体を作製し、ELISAでヘパラナーゼ特異的に反応することを確認した。作製した抗体およびヘパラナーゼとの複合体での結晶化を試み、微結晶を得ることに成功した。また、他のヘパラナーゼ型のβ-グルクロニダーゼについても単結晶を得ている。
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