• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

巨大ユビキチンライゲースApollonによる小胞体ストレス制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23790117
研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

大岡 伸通  国立医薬品食品衛生研究所, 機能生化学部, 主任研究官 (80568519)

キーワードApollon / アポトーシス / ユビキチン / 小胞体ストレス
研究概要

アポトーシス阻害タンパク質であるApollonのノックアウトマウスでは胎盤形成不全が高頻度に認められる。また、マウス生体レベルにおいて胎盤の発達には正常な小胞体ストレス応答が重要であることが報告されている。本研究では小胞体ストレス応答におけるApollonの役割と活性制御機構の解明を目的とする。
小胞体ストレスによるApollonの発現制御を検討した結果、小胞体ストレス誘導時にはApollonタンパク質の発現低下が起こること、また、この発現制御にはApollon自身のUBCドメインを介した機能が重要であることを見出した。Apollonはアポトーシス阻害タンパク質であることから、小胞体ストレス時にはこの機構を介したアポトーシス誘導が起こることが想定される。
また、小胞体ストレス時にApollonによって発現が制御される分子を探索し、Apollonをノックダウンするとアポトーシス促進タンパク質Bimの発現量が増加することを新たに見出した。ApollonのBim発現の抑制を介したアポトーシス阻害作用が示唆される。
一方で、抗体アレイによりApollonがcyclin Aに結合することを発見した。詳細な解析により、Apollonがスピンドルチェックポイント非依存的なcyclin Aのユビキチン化を介した分解を誘導することで、細胞周期分裂期の進行に重要な役割を果たしていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Apollon protein promotes early mitotic Cyclin A degradation independent of the spindle assembly checkpoint.2014

    • 著者名/発表者名
      Kikuchi, R., Ohata, H., Ohoka, N., Kawabata, A., Naito, M.
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry

      巻: 289 ページ: 3457-3467

    • DOI

      10.1074/jbc.M113.514430

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of hybrid small molecules that induce degradation of estrogen receptor-alpha and necrotic cell death in breast cancer cells.2013

    • 著者名/発表者名
      Okuhira, K., Demizu, Y., Hattori, T., Ohoka, N., Shibata, N., Nishimaki-Mogami, T., Okuda, H., Kurihara, M., Natiro, M.
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 104 ページ: 1492-1498

    • DOI

      10.1111/cas.12272

    • 査読あり
  • [学会発表] Apollon binds cyclin A and promotes degradation in early mitosis independent of spindle assembly checkpoint.

    • 著者名/発表者名
      大岡伸通、大畑広和、内藤幹彦
    • 学会等名
      第72回 日本癌学会学術集会
    • 発表場所
      横浜
  • [学会発表] Apollon binds cyclin A and promotes degradation in early mitosis independent of spindle assembly checkpoint.

    • 著者名/発表者名
      大岡伸通、大畑広和、内藤幹彦
    • 学会等名
      キーストンシンポジウム「ユビキチンシステム」
    • 発表場所
      米国ビッグスカイ
  • [学会発表] Apollonは細胞分裂初期においてスピンドルチェックポイント非依存的なcyclin Aの分解を促進する.

    • 著者名/発表者名
      大岡伸通、大畑広和、内藤幹彦
    • 学会等名
      日本薬学会第134年会
    • 発表場所
      熊本

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi