これまでにメタゲノムライブラリから50以上のシデロフォア生産クローンを取得し、4つのクローンについてはその生合成遺伝子クラスター全長を決定した。また、取得した活性クローンのうち2つを解析しvibrioferrinとbisucaberinをその活性成分として同定した。Vibrioferrin生産クローンにおいては、本来の生産菌の40倍という高い生産量を示した。一方、bisucaberin生合成遺伝子はその配列から未解析微生物由来である事が示唆された。また、他のクローンからは遺伝子クラスター全長が25kbp以上という、機能ベースメタゲノム法で取得された生合成遺伝子クラスターとしては最大級のものを見出した。以上の成果は、機能性メタゲノム法による生合成遺伝子の探索と異宿主生産の実用性と応用性を示すものである。
|