研究課題
若手研究(B)
ヒト骨髄間葉系幹細胞は心臓再生医療における細胞ソースの一つであるが、心筋細胞への分化誘導効率が低いために実臨床における効果は小さい。臨床試験で心臓を含む数々の臓器保護作用が報告されているアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を用いて間葉系幹細胞の心筋細胞への分化誘導効率を改善させる事が可能かどうか検証した。in vitroおよびin vivoにおいてヒト骨髄間葉系幹細胞をARBを添加した培地で培養してから心筋細胞へ分化誘導させる事で、心筋細胞への分化誘導効率が改善する事が判明した。本研究の結果からARBにて前処置した間葉系幹細胞は心臓再生医療における有用な細胞ソースとなりうる事が示唆された。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
Stem Cells
巻: 29(9) ページ: 1405-14
10.1002/stem.691.