研究課題
若手研究(B)
PARP1は脳虚血や心虚血、臓器移植後の血流再開時に生じる虚血再灌流障害のような様々な病態生理学的な現象に関与する重要な酵素である。虚血再灌流によるPARP1の過活性化が活性酸素種の産生やNF-kBの転写活性化に関与していることから、PARP1は虚血再灌流障害の防御における重要な標的因子として考えられている。申請者はMdm2阻害剤であるNutlin-3aが培養細胞においてPARP1のタンパク質レベルを減少させることを見出したので、当該メカニズムを利用した虚血再灌流障害防御薬の開発を目指し、本研究を行った。その結果、(1)Nutlin-3aとそのアナログCaylin-2はp53かつプロテアソーム依存的にPARP1の分解を誘導すること(2)その分解は、一過性でありかつ炎症性反応を付随しないことが明らかとなった。以上の結果より、p53の活性化を誘導できるcis-imidazoline化合物が虚血再灌流障害の防御剤となりうることが明らかとなった。
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