環境要因を考慮したエピジェネティック変異診断による癌化学療法の個別化

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23790210
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 姫路獨協大学
• 研究代表者: 高良 恒史 姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (00329939)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: エピジェネティクス / 癌 / 抗癌剤感受性 / 個別化医療

研究概要

近年、遺伝子の塩基配列以外にも遺伝的に伝達されるエピジェネティクス(遺伝子のメチル化修飾など)が注目されている。がん細胞の抗がん剤感受性に相違を認める要因の一つとしてエピジェネティクスに着目した結果、がん細胞間で遺伝子全体のメチル化修飾率に相違は認められたものの、抗がん剤感受性の予測因子ではないことが示唆された。そのため、特定遺伝子のメチル化修飾部位と抗がん剤感受性の関連を検討することが重要である。

研究成果

• [雑誌論文] Factors affecting the sensitivity of human-derived esophageal carcinoma cell lines to 5-fluorouracil and cisplatin. (2013)
  • 著者名/発表者名: Minegaki Tetsuya, Takara Kohji, Hamaguchi Ryohei, Tsujimoto Masayuki,Nishiguchi Kohshi.
  • 雑誌名: Oncology Letters 巻: 5 ページ: 427-434
  • DOI: doi:10.3892/ol.2012.1014
  • 査読あり
• [雑誌論文] Treatment schedule-dependent effect of 5-fluorouracil and platinum derivatives in colorectal cancer cells. (2012)
  • 著者名/発表者名: Takara Kohji, Fujita Megumi, Minegaki Tetsuya, Yamamoto Kazuhiro, Takahashi Minoru, Yokoyama Teruyoshi, Okumura Katsuhiko.
  • 雑誌名: European Journal of Pharmaceutical Sciences 巻: 45 ページ: 272-281
  • DOI: DOI:10.1016/j.ejps.2011.11.023
  • 査読あり
• [学会発表] エベロリムスの長期曝露がヒト腎癌細胞株に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中山優子、高橋稔、奥村勝彦、高良恒史
  • 学会等名: 第62回日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 年月日: 2012-10-20
• [学会発表] ヒト由来癌細胞株のDNAメチル化と抗癌剤感受性の関連性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高橋稔、高良恒史、中山優子、奥村勝彦
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] エベロリムスで長期曝露したヒト腎臓癌由来Caki-2の細胞特性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中山優子、高良恒史、高橋稔、奥村勝彦
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 年月日: 2012-03-31