組織中薬物濃度に基づいたin vivo PET 解析により、様々な性質をもつ医薬品あるいは医薬品アナログのPET プローブの消化管吸収動態を明らかにした。初めに当研究所で独自に開発を行ったアニオン性PET プローブ[^<11>C]dehydropravastatin 、カチオン性のPET プローブ[^<11>C]metformin を用いた消化管挙動の比較解析を行った。加えて以前から基礎検討を進めていた[^<18>F]F 化deoxyfluoropoly(ethylene glycol)([^<18>F]FPEG)の画像データを用い、消化管挙動の動態解析を行うための解析法の詳細な検討を進め、従来法では困難であった消化管内の吸収挙動として、薬物が溶解している水分量に関連したパラメータの算出、消化管内薬物移動に関わるパラメータ算出が可能であることを動物実験により明らかにした。
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