研究課題
近年、体液浸透圧制御におけるグリア細胞の働きが注目されている。浸透圧受容器ではグリア細胞がニューロンの活動を制御することがわかってきた。これまでにProspero/Prox1転写因子のホモログであるCEH-26をコードする遺伝子のRNAiにより、高浸透圧忌避行動が顕著に低下することを見出した。またCEH-26はグリア細胞選択的に発現し、浸透圧受容ニューロンには発現しないことを明らかにした。詳細な遺伝学的解析を行うため、ceh-26遺伝子ノックアウト線虫を作製したところ、ホモ致死となった。そこで、線虫においては未だ確立されていなかったコンディショナルノックアウト法の開発に着手した。具体的には、まず外来遺伝子を線虫ゲノムにシングルコピーで挿入する手法を開発し、同手法により当該遺伝子をLoxP配列で挟む構造のトランスジーンを導入した。同手法を用い、ceh-26遺伝子ノックアウト線虫を作製した。現在組織特異的および時期特異的ノックアウトによる表現型を解析中である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Methods
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