研究課題
若手研究(B)
申請者は、ストレス不応期中期に母子分離を施した雄性ラットで不安が高まり、社会性が低下することを発見した。さらに、プロテオーム解析を用いて、この行動異常への関連が示唆される脳内分子を複数列挙することに成功し、その多くが神経細胞の可塑性に関わるタンパク質であることを明らかにした。先行研究は、ストレス不応期中期の母子分離操作が思春期後に統合失調症の陽性症状を模した行動表現型を導くことを報告しており、今回、申請者が得た行動表現型異常は、統合失調症の陰性症状に該当することが明らかとなった。そこで、統合失調症に関わりがあり、かつ、神経細胞の可塑性に関わるタンパク質の発現が統合失調症の責任部位と目される海馬体で変化していると考え、海馬体におけるカルシニューリンの発現量を調べた。その結果、母子分離操作を施された雄性ラットで当該分子の発現量が減少していることが示された
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