研究課題
若手研究(B)
本研究では、Nrf2依存的遺伝子発現調節における左巻きDNA構造が果たす役割の解析を行った。まず、生細胞内で一過性に生じるZ-DNA構造の検出法を確立した。その方法を用いて、ヒトヘムオキシゲナーゼ‐1(HO-1)遺伝子のプロモーター領域がNrf2依存的にZ-DNA構造を形成することを明らかにした。さらに、HO-1遺伝子発現増強に先んじて、クロマチンリモデリング因子BRG1がエンハンサー領域にリクルートされることおよびプロモーター領域がZ-DNA構造を形成することがわかった。また、Z-DNA構造形成によりプロモーター領域のヌクレオソーム崩壊が速やかに起こるとともに、RNApolymeraseIIのプロモーター導入が促進されることがわかった。以上から、Z-DNA構造がHO-1遺伝子発現を増強することがわかった。本研究により、DNAの形がクロマチン構造に影響を与え、遺伝子発現を制御することが明らかとなった。
すべて 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (4件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Nucleic Acids Res
巻: (In press)
DOI:10.1093/nar/gkt243.
J Neuropathol ExpNeurol
巻: 72 ページ: 18-28
DOI:10.1097/NEN.0b013e31827b5713.
Neurobiol Dis
巻: 49C ページ: 190-198
DOI:10.1016/j.nbd.2012.08.017.
Free Radic Biol Med
巻: 53 ページ: 2256-2262
DOI:10.1016/j.freeradbiomed.2012.10.001.
Tokyo
巻: 150 ページ: 209-217
DOI:10.1093/jb/mvr065.
Biochem. J.
巻: 436 ページ: 387-397
DOI:10.1042/BJ20101748.
Arch. Biochem. Biophys
巻: 508 ページ: 101-109
DOI:10.1016/j.abb.2011.02.001.
http://www.med.hirosaki-u.ac.jp~/admed/department/index.html