研究課題
若手研究(B)
細胞質のタンパク質や核タンパク質のO結合型N-アセチルグルコサミン(O-GlcNAc)修飾は基本的な細胞機能を調節しており、また糖尿病や神経変性疾患の病因にかかわっている。この細胞内で起こるO-GlcNAc修飾は、単一のO-GlcNAcトランスフェラーゼ、OGTによって触媒される。本研究課題では、新規なOGTであるEOGTが細胞外でのO-GlcNAc修飾にかかわっていることを報告する。OGTとEOGTはどちらもヘキソサミン経路によって調節されているが、EOGTは小胞体内腔に局在していて、OGTに非依存的にGlcNAcを上皮増殖因子様ドメイン転移する。Eogtが失われると、頂端側細胞外マトリックスの異常が引き起こすものと似た表現型が見られるようになる。膜に係留されている細胞外タンパク質のDumpyはO-GlcNAc修飾されており、EOGTはDp依存性の上皮細胞-マトリックス相互作用に必要である。したがって、分泌型糖タンパク質や膜糖タンパク質のO-GlcNAc修飾は、細胞表面で起こる細胞間相互作用、あるいは細胞とマトリックスの間の相互作用の今まで知られていなかったメディエーターである。
すべて 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (10件) 備考 (1件)
Biochem Biophys Res Commun
巻: 419 ページ: 7-13
巻: 421 ページ: 329-334
Nature Commun
巻: 2 ページ: 583
生化学
巻: 83 ページ: 813-821
http://www.med.nagoya-u.ac.jp/biochemII/index.html