オートファジーに必須遺伝子であるAutophagy-related 5 (Atg5)の軟骨細胞特異的なコンディショナルノックマウスの作成と解析を行った。前回の報告と同様にAtg5 flox/flox; Col2a1-Creマウスは死亡もしくは母親マウスに食べられてしまう傾向があったが、生き延びたマウスを用いて解析を行った。 骨格標本を作製して、観察を行ったが、明らかな外観上の骨格系の異常はみとめなかった。また、胎生期16.5日のマウスから生後1年までのマウスを組織学的に解析を行った。HE染色やSafranin-O染色では成長軟骨や関節軟骨を含めた、骨軟骨に、コントロールマウスと比較して明らかな染色性に差を認めなかった。 次にAtg5 flox/flox;Col2a1-Creマウスとコントロールマウス(Atg5 flox/floxマウス)を用いて生後8週の時点で内側半月板不安定化による変形性関節症モデルを作製した。生後10週の時点で膝関節を採取し、現在組織学的に解析を行っている。 また、さらに4週、16週で組織を採取して、経時的に変形性関節症の進行の違いを調べる予定としている。
|