瀰漫性大細胞型 B 細胞性リンパ腫(DLBCL)、ホジキンリンパ腫(HL)について M1 型 TAM(tumor-associated macrophage)[HLA-DR+/CD68+]、 M2 型 TAM[CD163+/ CD68+]の役割を検討した。DLBCL において M2-TAM が多いと有意に予後不良であった。DLBCL のうち既存リンパ濾胞を残しながら濾胞間領域で増殖する DLBCL (DLBCL-IF)は通常の組織所見を示すDLBCL より有意に予後良好であった。また、 M2-TAM の少ない DLBCL-IF 患者は全て観察終了時点で生存していた。HL において M2-TAM が多いと有意に予後不良であった。また、HL のうち混合細胞型に限定すると、M1-TAM が多いと有意に予後良好であった。
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