研究課題
若手研究(B)
成人T 細胞白血病 (ATL)は、HTLV-1 の感染後数十年を経て発症する極めて悪性度の高い末梢性T 細胞腫瘍である。HTLV-1のtax 遺伝子をlck 近位プロモーター下に発現させるトランスジェニックマウスはATL と同様の白血病(mATL)を発症する。本研究では、ATL マウスモデルに 存在する白血病の癌幹細胞に焦点を当て、癌幹細胞に特異的に発現する治療標的候補分子を探索した。その結果、膜タンパク質カドヘリンの一分子を癌幹細胞特異的分子として同定することに成功した。同定されたカドヘリンは正常の幹細胞での発現は報告されていなことから、Tax により誘導される白血病に対する癌幹細胞特異的治療法の標的分子の候補となると考えられた。
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病理と臨床
巻: 31(2) ページ: 146-150
Blood
巻: 6 ページ: 4733-43
doi:10.1182/blood-2012-06-436527