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2013 年度 実績報告書

糖ペプチドを用いた腸管寄生原虫による糖鎖認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23790460
研究機関長崎大学

研究代表者

加藤 健太郎  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (50508885)

キーワード赤痢アメーバレクチン / 糖鎖認識特異性 / MUC2糖ペプチド
研究概要

本年度は赤痢アメーバ感染感受性の異なるマウス3系統から腸管粘膜糖タンパク質(ムチン)を粗精製し、赤痢アメーバに対する感染感受性が高いCBAマウス由来ムチンに対して赤痢アメーバ細胞膜の親和性が高く、感染感受性が低いC57/B6マウスやBALB/cマウス由来ムチンに対しては赤痢アメーバ細胞膜の親和性が低いことを明らかにした。また、赤痢アメーバ感染感受性の低いマウス由来ムチン上糖鎖構造にはシアル酸が多く存在したため、それらムチンをシアリダーゼ処理した後に赤痢アメーバ細胞膜との親和性を測定したところ、赤痢アメーバ細胞膜との親和性が増加したことから、赤痢アメーバ感染感受性は腸管粘膜糖鎖上のシアル酸により既定されていることが明らかとなった。この研究成果は誌上で発表した。
本研究当初から試みていた組換え型赤痢アメーバレクチンの作成に関しては、糖鎖認識能を有するとの報告があるHglの部分配列を大腸菌で発現させ精製を試みたが、やはり糖鎖認識能を有する組換え型タンパク質を得ることができなかった。そこで糖鎖認識能を有することが報告されている別の赤痢アメーバレクチンであるIglを組換え型タンパク質として作成したところ、糖鎖認識能を有する組換え型タンパク質として得ることができたため、Iglの糖鎖認識部位の同定を現在進めている。今後はIglを標的として本研究を遂行していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Sialic acid-dependent attachment of mucins from three mouse strains to Entamoeba histolytica2013

    • 著者名/発表者名
      Kentaro Kato, Yasuhiro Takegawa, Katherine S. Ralston, Carol A. Gilchrist, Shinjiro Hamano, William A. Petri Jr., Yasuro Shinohara
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 436 ページ: 252、258

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2013.05.085.

    • 査読あり
  • [学会発表] Identification of a carbohydrate recognition domain of the intermediate subunit of Entamoeba histolytica lectin (Igl)2013

    • 著者名/発表者名
      加藤健太郎、Dhoubhadel Bhim G.、藤井仁人、橘裕司
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      20131203-20131206
  • [学会発表] 赤痢アメーバ感染における宿主粘膜糖鎖の役割2013

    • 著者名/発表者名
      加藤健太郎
    • 学会等名
      第11回分子寄生虫・マラリア研究フォーラム
    • 発表場所
      長崎大学(長崎県長崎市)
    • 年月日
      20131002-20131003

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公開日: 2015-05-28  

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