研究課題
若手研究(B)
生体内HIV-1増殖におけるVprの役割を解明することを目的として、Vpr欠損HIV-1と野生型HIV-1(JR-CSF株)をそれぞれヒト化マウスに接種した。Vpr欠損HIV-1の増殖効率は、野生型HIV-1に比して有意に低かった。また、急性期(感染後1-3週齢)の野生型HIV-1感染マウスでは、Tregにおける効率的なウイルス増殖とTregの枯渇が観察されたのに対し、Vpr欠損HIV-1感染マウスではそれらが観察されなかった。以上の結果から、急性期において、HIV-1はTregを効率的な自己増幅の場として利用していること、そして、VprによってTregの枯渇と免疫活性化が惹起されることが示唆された。
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