研究課題
若手研究(B)
化合物スクリーニングにより抗C型肝炎ウイルス(HCV)作用を持つものとして得られたhalopemideの作用機序解析を行った。まずhalopemideはHCV生活環中のHCV放出過程を阻害することが示唆された。その抗HCV効果には宿主phospholipase D (PLD)の阻害が必須であった。PLDは宿主分泌タンパク質の放出には影響せずHCV粒子放出を特異的に制御していた。またPLD阻害によりHCVはGolgiに蓄積した。以上のことより、宿主PLDがHCVのGolgiからの輸送を特異的に制御しており、halopemideはこの過程を阻害することでHCV産生を低下させることが明らかとなった。
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