研究課題
若手研究(B)
mTOR複合体1(mTORC1)は細胞の成長や増殖に関わる分子として知られているが、我々は以前、mTORC1が樹状細胞(DC)のIL-10産生を正に制御していることを明らかにした。IL-10は腸炎の発症に深く関わる分子として知られているので、本研究ではDC特異的mTORC1機能欠損(mTORC1^DC-/-)マウスを用いてDCのmTORC1の腸炎発症に及ぼす影響について解析した。対照マウスに比べてmTORC1^DC-/-マウスでは腸に存在するDCのIL-10産生能が低下しており、実験的腸炎の増悪がみられた。このことから、mTORC1はIL-10発現を介して自然免疫反応を制御することで腸炎の発症に関与していることが明らかとなった。
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臨床免疫・アレルギー科
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