研究課題
若手研究(B)
インフルエンザウイルス感染症などの急性感染症においては記憶B細胞による抗原親和性の高い、より迅速な抗体産生応答がその重症化、致死率の改善において非常に重要な役割を果たす。本研究ではインフルエンザウイルスを認識した記憶B細胞が再活性化する際、CD4+T細胞非依存的により迅速にウイルス中和活性の高い抗体を産生する事を明らかとし、更にこの再活性化経路がウイルス粒子内に存在するTLRリガンドであるssRNAを介したB細胞内因性のTLR7-MyD88の経路を通したものであることを明らかとした。これらの結果はウイルス特異的な記憶B細胞の新たな再活性化メカニズムを示すとともに、記憶B細胞からの、より高い親和性の抗体を迅速に産生させるための新たなワクチンストラテジーを提案するものである。
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PNAS
巻: 109(7) ページ: 2485-90
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