研究課題/領域番号 |
23790563
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平川 仁尚 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00378168)
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キーワード | 介護・福祉 / 社会人教育 / 多職種連携 / 緩和ケア / 高齢者介護施設 |
研究概要 |
平成23年度末から平成24年度にかけて、秋田市、つくば市、名古屋市、神戸市、福岡市で「高齢者終末期ケアを実践する上級介護職員のためのワークショップ」を実施した。平成23年度に実施した、秋田県、茨城県、愛知県、兵庫県、福岡県の高齢者介護施設(介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・有料老人ホーム)と認知症高齢者グループホームの教育担当者を対象にした全国アンケート調査(1次調査)の内容、それに引き続く家族や介護職員を対象としたアンケート調査(2次調査)の結果を基に、教育担当者らと協議し、ワークショップに取り入れるべき内容(項目)選定した。最終的に、終末期の定義、胃瘻挿入の是非、家族ケア等を内容に盛り込み、方法にはブレーンストーミング、ロールプレイ、ディベート等を採用した。ワークショップの参加者は計247名で、その内訳は秋田市32名、つくば市45名、名古屋市49名、神戸市49名、福岡市72名であった。ワークショップの効果判定のため、プレ、ポスト、フォローアップの3回同一内容でアンケート調査を実施した。調査内容は、終末期ケアに関する態度、死生観などであった。フォローアップアンケートを含めて、回収率はほぼ100%を達成している。尚、1次調査で2次調査への協力の同意が得られた施設・グループホームの合わせて104施設の家族および主任以上の介護職員を対象に同様の学習ニーズに関する2次調査を実施したが、389家族と493介護職員から回収が得られた。現在は、前述の1次調査、2次調査、ワークショップ効果測定アンケートの結果を分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
次年度に開催予定だった関西・関東のワークショップも24年度に開催でき、フォローアップアンケートも100%近く回収できたため、当初の計画以上に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、北海道の旭川市で、旭川医科大学の緩和ケア医師の協力も得てワークショップの開催を行う。介護職員以外にも関連の職種(看護師、ケースワーカー等)にも参加してもらい、多職種連携の可能性についても検証を進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
旭川でのワークショップの案内のチラシ作成費用、開催のための会場費、参加者に送付するための郵送料、ワークショップ講師謝金、会場までの旅費、人件費(開催のための事務作業、アンケート入力・解析)などを研究費として計画している。
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