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2012 年度 実施状況報告書

日本人の医療面接における患者中心性,患者満足度,そして医師の満足度の関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23790564
研究機関三重大学

研究代表者

北村 大  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (80595679)

キーワード外来診療 / 医師の満足度 / 患者満足度
研究概要

前年度までの結果をWONCA世界家庭医療学会・アジア支部会(韓国・済州)にて発表した。
この外来診療における「医師の満足度」を定量化して評価する質問票を,実際に医師にアンケートを実施できる用紙とするために,再度因子分析を行い,現実的に利用可能な妥当性・信頼性を担保した質問票を完成させた。
初年度の質的研究施行時に,①1人の患者を診察する際に満足度に関わる因子,②1日の診療の流れの中で満足度に関わる因子,の2点に分かれてインタビューを行ってきたため,最終的な質問票も,①外来診療における「患者個人の診療」へのアンケート調査用紙,②外来診療における「診療全体」へのアンケート調査用紙の2種類とした。結果として,①の項目は医師患者関係に関した4要素,②の項目は診察環境,診療のペースに関した7要素,が質問項目として採用された。本内容は,2013年6月にWONCA世界家庭医療学会(チェコ・プラハ)にて発表,同時に現在英語論文を作成中である。
過去に作成されている患者側の診療満足度・患者中心性に関するアンケート用紙と,医師向けの本用紙を用いて,両者の回答情報が互いに知られず,回答者双方に利益・不利益の発生しないアンケート実施法を確立したうえで,アンケート調査を開始した。現在,多施設の大病院~診療所までの総合診療・総合内科外来施設にてアンケート調査を実施中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現時点では,予定されていた複数施設でのアンケート調査は実施されている。

今後の研究の推進方策

現在行っている,多施設での医師・患者双方からのアンケート調査は,引き続き行う。
今後は,予定されていた,同一医師による①患者中心の医療学習前,②学習後,での患者の満足度の違いも,同時に調査を行う。
これらの結果として,患者中心の医療の方法の実践の有無と,医師の満足度の関係性について,集計した患者層から,患者中心群・非患者中心群に分類して,それぞれへの医師の満足度を集計し,統計学的に解析する。
また,医療面接における患者の満足度と,医師の満足度の関連性について,集計した患者層から,患者満足群・非患者満足群に分類して,医師の満足度を集計し,統計学的に解析する。

次年度の研究費の使用計画

・医師と患者,双方に同時に行うアンケート調査に際し協力する,調査員への費用
・平成24年度実施分に関する,①2013年6月のWONCA(世界家庭医療学会)(チェコ)での発表費用,②論文作成に関する英文校正費用
・医師側の,①患者中心の医療学習前,②学習後における患者側の満足度の相違を調べるための外部講師委託費用

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] A qualitative study on the Japanese family physician / primary care physician satisfaction factors in primary care outpatient setting2012

    • 著者名/発表者名
      Masaru Kitamura, Yousuke Takemura
    • 学会等名
      19th WONCA Asia Pacific Regional Conference
    • 発表場所
      韓国・済州
    • 年月日
      20120524-20120527

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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