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2011 年度 実施状況報告書

睡眠呼吸障害のスクリーニング・治療における費用対効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23790567
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

竹上 未紗  独立行政法人国立循環器病研究センター, 予防医学・疫学情報部, 研究員 (50456860)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード睡眠呼吸障害 / 医療経済学 / 費用対効果 / スクリーニング
研究概要

睡眠呼吸障害(SDB)は、近年の疫学調査から成人男性、女性ともに高い有病割合であることが報告されている。近年、交通事故や産業事故などSDBが深刻な社会問題として注目されている。さらに、高血圧、不整脈、心筋梗塞、脳卒中などの循環器系疾患の発生リスクを増大させており、二次予防の面で非常に重要な疾患である。しかしながら、症状のない患者を見つけ、治療すること対しては議論がある。実際に、将来のリスクを考え、スクリーニング・治療を実施するかどうかを判断材料には、将来のリスクだけではなく、スクリーニング・治療にかかる検査費用、治療費、その効果などを合わせて考慮する必要がある。本研究の目的は、SDBのスクリーニングによる患者の早期発見・治療が、交通事故や将来の心血管疾患の発症の減少といった社会的にもたらす効果を費用効果分析により検討することである。 本年度は、分析に使用するシミュレーション・モデルの策定とモデルに使用するパラメタ(移行確率)の文献的集積を行った。SDBの患者の健康状態は経時的に診断や治療の影響を受け推移する。そのため、本研究では、移行確率の概念をモデルに取り込んでいるマルコフモデルを使用することとした。"健康"から"SDB"の状態への移行、"健康"、"SDB"、"SDBの治療"から"循環器疾患""交通事故""死亡"の状態への移行を、既存の研究、または公開されているデータべースより情報を集積した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画に従い、研究を進めている。

今後の研究の推進方策

次年度は計画に従って、実際に費用と効用値の調査を行う。 費用の調査は、匿名化されたレセプトデータベースを用いる。睡眠呼吸障害だけでなく、モデルに含まれる虚血性心疾患、脳卒中などの費用も調査する。 効果の指標は質調整生存年(Quality-adjusted life year: QALY)を用いる。生存期間については、すべて日本で行われたコホート研究の結果を文献より集積することとする。SDBの効用値は、通院患者を対象に、インタビュー形式で行い、基準的賭け法、時間得失法を用いる。他の疾患については、文献からデータを集積することとする。

次年度の研究費の使用計画

効用値の調査実施、レセプトデータより必要なデータを抽出に費用が必要である。 効用値の調査を実施するのに経費を使用する。また、レセプトデータベースの使用・抽出のために経費を使用する。その他、研究成果の公表のために学会参加などに使用する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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