地域医療連携の成功事例を調査し、ナレッジマネジメントの視点からその成熟モデルの構築に取り組んだ。地域医療連携は、「知識の調達システム」であり、その過程は、人脈を拡げ、そこから知識を取り込む「場」の生成と拡張に特徴づけられる。したがって、地域医療連携の成熟度を測定する理論的指標の一つは、「『場』の有無・範囲および活動の程度」である。 また、日々の連携業務に役立つ人脈および知識源としての「目的別連携ネットワークと、それらをつくり、育て、つなぐ支援型ネットワークの有無・範囲・活動程度」は、実務的指標として位置づけることが可能である。
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