研究課題
若手研究(B)
腫瘍細胞株をマウスの背部皮下に移植した担癌マウスに浸透圧ポンプを用いて、抗HMGB1モノクローナル抗体を持続投与したところ、コントロールと比較して抗HMGB1抗体投与群において、有意に腫瘍増殖の抑制が見られた。また、抗HMGB1抗体投与群の腫瘍組織中の新生血管密度がコントロールと比較して有意に減少していた。しかしながら、免疫不全マウスを用いた担癌マウスモデルでは、抗HMGB1抗体に抗腫瘍効果は認められなかったため、抗HMGB1抗体の抗腫瘍効果は直接的な作用ではなく、リンパ球等を介した免疫反応による効果である可能性も示唆された。
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Eur J Pharmacol
巻: 718 ページ: 305-313
10.1016/j.ejphar.2013.08.017