大気圧イオン化法である探針エレクトロスプレー法(PESI)を用いた質量分析により、ヒトがん組織の脂質のマススペクトルを取得する条件を検討した。同条件を用いてヒト腎細胞がんおよび、肝細胞がんの検体より約 3,000 セットのマススペクトルを収集し、それをトレーニングデータとしてベイズ推計に基づいた学習機械である dual penalized logistic regression machine (dPLRM) を教育し、盲験スペクトルの判定を行ったところ、病理診断結果と 90%以上一致する判定結果を得ることに成功した。
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