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2013 年度 実績報告書

悪性胸膜中皮腫における腸上皮細胞発現分子インテレクチンー1の発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23790634
研究機関地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所)

研究代表者

山下 真紀子 (辻 真紀子)  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, その他 (60397776)

キーワード中皮腫 / インテレクチン
研究概要

本研究は、悪性胸膜中皮腫(以下、中皮腫)が中皮細胞の腸上皮化生様の変化であるという仮説のもと、中皮腫と腸上皮化生との関連性を分子レベルで明らかにすることを目的としている。
前年度に得られた中皮腫におけるインテレクチンのエンハンサー・プロモータ領域として絞り込んだ領域(-200~+344)をさらに詳細に検討し、プロモータ領域としてTATAボックスを含む-56~+6の領域、エンハンサー領域として+263~+293の領域を同定した。そこで、これらの領域に結合する転写因子をデータベースサーチにより検索し、PDX1、SOX10、Oct7、GATAファミリー、ER-α、CDX2などの転写因子の候補分子を見いだした。このうち、PDX1とCDX2は中皮腫細胞では発現がないことが実験により確認された。また、GATAファミリーとER-αは中皮腫での発現特異性に欠けると予測されたため、インテレクチンの発現誘導に関連する因子としては可能性が低いと考えられた。
SOX10とOct7について発現解析を行ったところ、これらの分子が中皮腫細胞で発現していることが確認された。また、SOXおよびOctファミリーは認識配列が類似しているため、ファミリー内の他の分子についても発現検討を行ったところ、それぞれのファミリーの複数の分子が発現していた。
エンハンサー領域配列を用いてゲルシフトアッセイを行ったところ、バンドシフトが見られ、当領域に結合する因子があることが推定された。しかし、複数のOctファミリー分子およびSOXファミリー分子の関与が疑われ、本研究期間内ではエンハンサー因子を絞り込むことは出来なかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Hishot display―a new combinatorial display for obtaining target-recognizing peptides.2013

    • 著者名/発表者名
      Shoutaro Tsuji
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 8 ページ: e83108

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0083108

    • 査読あり
  • [学会発表] Hishot display - a new combinatorial display for obtaining artificial antibody.

    • 著者名/発表者名
      Shoutaro Tsuji
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫)
  • [学会発表] 上皮型中皮腫におけるインテレクチン-1の発現と診断マーカーとしての評価

    • 著者名/発表者名
      辻祥太郎
    • 学会等名
      第4回Japan Mesothelioma Interest Group研究会
    • 発表場所
      京都私学会館(京都)

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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