研究課題/領域番号 |
23790637
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
神 可代 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (60422060)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | そう痒 / 表皮 / エンドセリン / レセプター / シグナル |
研究概要 |
本研究は、アトピー性皮膚炎など表皮の変化を伴うそう痒性疾患で、表皮細胞が産生分泌するエンドセリン(ET)がそう痒発症の一端を担っていることを証明し、ETを標的する新しいそう痒に治療戦略を確立することにある。表皮からのETの産生:正常表皮細胞を培養し、培養上清に炎症に関連するTNF-α、IL-6、また表皮細胞の増殖や分化に関連するTGF-α、TGF-α、KGF、vitamin D3、retinoidを種々の濃度で加える。さらに、そう痒を起こす紫外線刺激、寒冷、高温刺激も加える。その後、ETのmRNA発現をRT-PCR、細胞内および培養液中のET-1、2、3の蛋白量をウエスタンブロットにて検討。また、細胞もETの抗体で局所や発現の検討をする。ETのプロモーター解析:我々はすでにET1-3のプロモータ領域をクローニングしてLucのベクターに挿入している。また、ある程度のdeletion constructsも有し、それらのベクターを表皮細胞に導入して、サイトカイン、紫外線や熱刺激など加え、プロモーターの活性を測定した。また、予想される応答配列をdeletion constructsや塩基置換プロモーターを用いて調べ、それらの応答配列の制御下で発現するベクターを用いて、応答配列を検討した。RDG細胞でのシグナルトランスダクションの解析:DNAアレイを用いてET誘導されるシグナル関連遺伝子群について検討し、そう痒に関連するような遺伝子候補を決定した。 ERK、MEK、JNK、MAPKなどのリン酸化を検討し、各種拮抗剤を加え上記のリン酸化への影響実験をした。同様に、上記阻害剤でのそう痒に関連する遺伝子の発現の変化を調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
正常表皮細胞を培養し、ETプロモーター解析、RDG細胞でのシグナルトランスダクションの解析など計画通り進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
前年度の研究に加え、炎症性疾患でのETの発現の検討をし、ETを標的とする治療法の開発を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
動物実験に使用する細胞や、PCR試薬、チップやチューブなどの消耗品の他、実験補助のための謝金、情報収集のための旅費にあてる。
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