N-EtFOSE(N-ethylperfluorooctane sulfonate amide ethanol)はPFOSの製造過程で使用され、その影響が懸念されている。本研究は、胎児期ならびに幼若期のラットにN-EtFOSE曝露をそれぞれ行い生殖系への影響を包括的に評価した。本研究の結果、N-EtFOSE胎児期曝露によって、胎盤遺伝子の発現量が変化し、その遺伝子群は雌雄胎仔のあいだで異なることが示唆された。また、幼若期曝露によって、雄ではテストステロン合成関連遺伝子の発現量変化や血清テストステロン濃度の低下がみられ、雌では、異常性周期の増加やエストロゲン合成関連遺伝子の発現量変化がみられた。
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