研究課題
若手研究(B)
本研究では、ヒト尿路上皮細胞において、癌抑制遺伝子p16^<1NK4a>のエピジェネティックな発現制御に着目して、ヒ素による発癌メカニズムを検討した。その結果、ヒ素曝露により、p16^<1NK4a>の発現低下、p16^<1NK4a>プロモーター領域のH3K27トリメチル化レベルの増加、さらにH3K27トリメチル化酵素EZH2の発現増加が観測された。したがって、ヒト尿路上皮細胞では、ヒ素による抑制型ヒストン修飾の誘導を介したp16^<1NK4a>の発現減少が、ヒ素による発癌に関与している可能性が示唆された。
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件)
Toxicol Sci.
巻: 129 (2) ページ: 293-304
DOI:10.1093/toxsci/kfs203
Epigenetics
巻: 7 (9) ページ: 1046-56
http://www. ncbi. nlm. nih. gov/pubmed/22847467
J. Appl. Toxicol
巻: (in press)
doi:10.1002/ jat. 2765