研究課題/領域番号 |
23790696
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
韓 萌 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80404771)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 断面調査 / パーキンソン病 / 非運動症状 / 嚥下障害 / 追跡調査 |
研究概要 |
本研究は日本国内で共同実施する断面調査と3年間の前向き追跡調査を予定している。初年度には断面調査によりPD患者の非運動性症状と嚥下障害の保有状況を調べる。さらに3年間の前向き追跡調査により、それぞれの非運動性症状の重症度と嚥下障害の重症度の変化、および嚥下障害の保有頻度を明らかにし、その相互間での影響要因を検討することを目的としている。 本研究の断面調査は5種類の調査票により研究開始初年度から3年目まで実施し、抑うつ、不安、認知症、睡眠障害の非運動症状と嚥下障害保有率の調査を行う。追跡調査は断面調査開始後3ヶ月以内の登録患者を対象に、初期登録時での各非運動性症状と嚥下障害の有無とその重症度を確認するとともに、以後3年間計3回の追跡を行い、断面調査と同一の調査票により各症状の変化を確認する。なお、嚥下障害の確認評価のために、1割の追跡対象患者には画像診断を実施する予定である。対象を非運動性症状の有無で2群に分け、嚥下障害の発生・進展率あるいは肺炎の発生率を比較検討し、Cox比例ハザードモデルにより非運動性症状あり群のなし群に対するハザード比を求める。初年度の研究計画の実施は主に研究システムの構築と患者登録を中心に行い、今後の研究結果をも左右する大事な期間であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は研究システムの構築と研究対象者の登録が主な実施内容であった。まず研究システムの構築においては、山口大学医学部附属病院臨床試験支援センターの協力が得て、それぞれに附属病院神経内科、および札幌山の上病院との共同研究の契約を交わした。 一方、この一年に実際登録された患者数は本研究計画が希望している対象者数にまだ及ばず、一年間で終了する予定であった対象患者の登録期間をさらに伸ばすことが余儀なくされた。理由としては、研究対象者の主力として見込まれている本学医学部附属病院神経内科のパーキンソン病通院患者の募集が思うようにできず、対象患者の主治医による紹介と実際の登録が予定数の20%しか満たされなかったことである。
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今後の研究の推進方策 |
対象患者の募集について、1年間と当初に予定していた募集期間の延長が余儀なくされた。2年目に入った今年度は実際の調査を展開しながら、対象者の募集も同時に進める予定である。 また、登録患者の数は追跡調査の実施に影響を及ぼすため、追跡研究を準備するとともに断面調査の実施と本研究課題に関連する追加補助調査も検討しなければならない。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度には登録済研究対象者数が研究対象予定者数に満たさなかったため、今年度の繰越金290,203円が生じた。これを研究計画2年目の研究費に足し合わせて、対象患者の継続募集の費用として利用する。このほか、本学および協力研究機構の実地調査と結果分析、および研究打ち合わせ、調査用消耗品、さらに患者用謝礼品等の購入に研究費を利用していく予定である。
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