研究課題/領域番号 |
23790709
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
井上 顕 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40469036)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 自殺 / 予防 / 社会医学 / 行政 / 連携 / 対策 / 事項 / 日本 |
研究概要 |
平成23年度は本研究3年計画の1年目ということもあり、本研究最終年度となる平成25年度までの詳細な研究進行スケジュールを検討・確認し、研究を開始した。平成23年度にとくに力を入れて進行した項目は、(1)「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」についてである。三重県庁等の協力を得て、現在までの、また、現在進行中の自殺予防対策(各都道府県等における)、自殺の動向についての調査・検討を行い、現段階では、それらをまとめているところである。もちろん、継続の検討等は必要であることも考えている。本段階においてもわが国の自殺の動向等から、自殺は大きな社会問題のひとつであること、自殺の減少に向けて早急に具体的な対策を示していかねばならないことをあらためて理解出来た。(2)「自殺の詳細な実態調査」については、とくに本研究共同研究者として協力いただいている福永龍繁院長(東京都監察医務院)らと検討等行いながら、進行している。現時点で、この項目においては研究進行中というところであるとともに、まとめにとりかかっていくためにも検討等の進行をスピードアップしていく必要があると考えている。(3)具体的な自殺予防対策(海外における)の検討・理解を目的としてカナダのケベック大学(詳細:Universite du Quebec a Trois-Rivieres)を訪問し、その自殺予防対策の視点、また、実状に基づいた自殺予防対策等について御教示等をいただいた。現在、平成23年度に実施し、先に示した(1)、(2)、(3)を有効な自殺予防対策の立案に向けての検討をしていくにあたり、平成24年度以降も本研究課題を継続実施していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究全体という観点からは上記記載の(2)「おおむね順調に進展している」にあたると考えているが、本研究各項目の視点からは(2)ではなく、どちらかといえば(3)「やや遅れている」に該当するところもあるかと思う。具体的には先述9の研究実績の概要において示した(2)の項であるが、それにおいても進行過程には入っている。したがって、(2)の「おおむね順調に進展している」という区分とした。 当初の研究実施計画において平成24年度は平成23年度の複数項からなる研究進行を引き続き行っていく予定にもなっている。この項目(11.現在までの達成度)で記載した先述「やや遅れている」と考えている部分においても対応していくようにする。そして、予定通りの進行という項でも着実に実施していく。また、本研究課題の最終年度(平成25年度)に本研究目標を達成していく上でも日々、進行を確認していきながらということは大切なことであると考えている。 これらの点を十分に理解して、平成24年度そして平成24年度以降、本研究課題を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」、「自殺の詳細な実態調査」等、本研究課題からなる全項目において継続進行し、平成25年度前半頃に最終的な調査結果としてまとめる。先述のように進行に若干の変動はあるも、それに関してはもちろん対応していく。 平成24年度は平成23年度の複数項からなる研究進行を継続進行していくので、先述の対応とともに平成24年度としての本研究課題を着実に遂行していく。そして、それらの得られた結果より、様々な見解等も収集して、最終的には、実状に応じた総合的かつ具体的な自殺予防対策プログラムを完成させる。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初予定の平成23年度使用直接経費においてからは3万円少々の残となったが、合計における経費内という視点としてそれに近いところでの本研究課題実施であったと考える。先述のように全体という観点では、おおむね順調に本研究課題は進行していると考えているが、詳細には若干の遅れ気味の項もあるので平成24年度に対応をしていく(十分に対応可能の範囲であると考えている)。 平成24年度における本研究課題遂行は調査等、また、それに関連した事項の継続が主体となる。平成24年度として、また、平成23年度からの本研究課題の継続実施ということにおいて本研究費を大切に使用し、最終年度(平成25年度)に本研究課題目標が確実に達成出来るように大切な1年としていく。
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